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汗(あせ)

汗の中でもエクリン腺の汗は、ほとんどが水分ですが、細かくいうと、ナトリウム、カリウム、カルシウムといった血漿成分が含まれていますし、非常に微量ながら臭いの元になる物質もあります。
そのひとつは重炭酸イオンで、汗をアルカリにして細菌の繁殖に加担して、いわゆる汗くささのもととなる成分です。もうひとつは、アンモニア、尿素、脂肪酸で、汗の臭いの特徴となるイソ吉草酸も含まれています。
以上のことから、エクリン腺の汗は無臭ではないということができるのですが、これは明らかにわきがの臭いとは異なり、だれにもある普通の臭いであるとも言えます。
汗のうち、もうひとつのアポクリン腺の汗に関しては、まず腺の数は生後の増減がありません。増えたり減ったりはないのですが、その大きさや分泌能力は年齢とともに大きくなったり、ホルモンの影響をうけたりして一時的に分泌が盛んになったりすることがあります。
アポクリン腺から生じる汗の成分は、中性脂肪、脂肪酸、アンモニア、鉄分、蛍光物質など、臭いの元となる物質を含んでいます。これは粘りのある乳白色の液体で、この汗の成分が細菌などによって分泌物が分解され「ワキガ」と呼ばれる臭いが発生します。■
*以上は一般的な解説であり、個別の詳細は各医院にて直接ご確認くださいますよう、お願いいたします。

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